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生成AIがプロンプトどおりに作らない4つの原因と直し方|実際に試した失敗例

2026年9月28日 クロ屋商店

画像や動画の生成AIに英語のプロンプトを渡したのに、思っていたものと違う結果が出る。よくあることですが、原因が分からないと直しようがありません。この記事では、当サイトのテンプレートの見本を作ったときに実際に起きた失敗と、そこから分かった原因・直し方を紹介します。

この記事で分かること

  1. 撮影用語が、別の意味に読まれる
  2. 構図の用語が、「描くもの」だと読まれる
  3. 角度の指定が、弱く効く
  4. 生成サービスが、プロンプトを自動で書き換える
  5. うまくいかないときのチェックリスト

試した環境:画像は Nano Banana 2、動画は Veo 3.1 Fast(4秒)。2026年9月に試した結果です。生成AIは更新で振る舞いが変わることがあります。

原因1:撮影用語が、別の意味に読まれる

映画のワンシーンのような映像を作ろうとして、カメラが横に移動する撮り方を指定しました。撮影の世界では、カメラごと横に動くことを「トラック(truck)」と呼ぶので、プロンプトには次のように書きました。

最初のプロンプト
A city at night.
Camera: wide shot, truck right.
Lighting: dramatic lighting.
Style: cinematic.
Effects: rain streaks.

ところが、できあがった動画には本物のトラック(車)が映り、右へ走っていきました。AIは「truck」を撮影用語ではなく、ふつうの名詞として受け取ったのです。

雨の夜の街をトラックが走っていく、失敗した動画の1コマ
失敗「truck right」→ トラックが映った
雨のネオン街をカメラが横に移動しながら映す、直したあとの動画の1コマ
直したあとカメラが横に流れる映像に

直し方:動きを、ふつうの英語で説明する

撮影用語だけに頼らず、「カメラがどう動くか」をそのまま言葉にします。

直したプロンプト
Camera: wide shot, lateral tracking shot, camera moving sideways to the right.

「camera moving sideways(カメラが横に動く)」と主語を「カメラ」にしたことで、トラックは映らなくなりました。英単語には、撮影用語とふつうの意味の両方を持つものがあります。専門用語を使うときは、動きの説明を1つ添えるのが安全です。

原因2:構図の用語が、「描くもの」だと読まれる

富士山の風景写真で、主役を画面の3分の1の位置に置く「三分割構図」を指定しました。

最初のプロンプト(一部)
Camera: rule of thirds composition, ultra-wide 16mm lens.

すると、3枚作ったうちの1枚で、画面に三分割の補助線(グリッド)がそのまま描き込まれました。カメラの画面に出る補助線まで、絵の一部として描いてしまったのです。

富士山の写真に、縦に細い補助線が描き込まれてしまった失敗例
失敗縦の細い線が描き込まれた(拡大)
補助線がなく、富士山が中央から右にずれた位置にある直したあとの写真
直したあと線はなく、富士山が中央からずれた構図に

直し方:「どこに置くか」を書く

構図の名前ではなく、主役をどこに置くかを書きます。

直したプロンプト(一部)
Camera: subject placed off-center, balanced composition, ultra-wide 16mm lens.

毎回起きるわけではない失敗ほど、気づきにくいものです。生成した画像に、線や枠、文字のような余計なものが入っていたら、プロンプトの中の「撮影の道具や画面の用語」を疑ってみてください。

原因3:角度の指定が、弱く効く

カフェのパンケーキを、真上から撮った写真にしようとしました。

最初のプロンプト(一部)
Camera: top-down view, bird's eye view.

3回作って、3回ともななめ上から写した写真になりました。料理写真はななめ上から撮るものが多いため、AIがそちらに引っぱられたと考えられます。

言い方を変えると、少しよくなりました。

直したプロンプト(一部)
Camera: overhead shot, camera pointing straight down from directly above.
ななめ上から写したパンケーキの写真
最初ななめ上から
さきほどより真上に近い角度から写したパンケーキの写真
直したあと真上に近づいた

それでも、完全な真上にはなりませんでした。角度の指定は、よくある撮り方に引っぱられやすい項目です。

直し方

原因4:生成サービスが、プロンプトを自動で書き換える

いちばん気づきにくいのがこれです。動画の生成サービスの中には、入力したプロンプトを、生成の前に自動で長く書き直す機能を持つものがあります。「プロンプト強化」「エンハンス(Enhance)」などと呼ばれ、初めからオンになっていることがあります。

今回使ったサービスでもこの機能がオンになっていて、次のようなことが起きました。

書き直しの結果は、毎回同じとは限りません。原因1の「truck right」で試したときは、1回目の書き直しで「トラックに載せたカメラ」と解釈されて、画面の端に車のミラーが映り込みました。2回目は「撮影用の台車(truck dolly)」と補われて、うまくいきました。書き直しがオンのままだと、プロンプトの問題なのか、書き直しの問題なのかが見分けられません。書き直しをオフにして初めて、プロンプトそのものの問題に気づけました。

直し方

うまくいかないときのチェックリスト

  1. 撮影用語や専門用語に、別の意味がないか?(truck など)→ 動きをふつうの英語で添える。
  2. 画面や道具の用語を、AIが「描くもの」と受け取っていないか?(補助線、枠、文字が入る)→ 「どこに置くか」「どう見えるか」で書く。
  3. よくある撮り方に引っぱられていないか?(真上から、など)→ カメラの向きを言葉で説明するか、写真の種類で指定する。
  4. 生成サービスが、プロンプトを書き換えていないか?→ 自動補強の設定を確認する。
  5. 一度に何か所も変えていないか?→ 直すのは1か所ずつにする。どれが効いたのか分かるようにするためです。

ツールは、この失敗をふまえて直しています

AIプロンプトビルダーでは、ここで紹介した「横に移動」「三分割構図」「真上から」の英語を、すでに直した言い回しで出力するようにしています。日本語のボタンを選ぶだけで、誤解されにくい英語のプロンプトを組み立てられます。

各テンプレートのページでは、実際にそのプロンプトで生成した見本も見られます。

日本語で選ぶだけで、英語のプロンプトが作れます。

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テンプレートと見本を見る

この記事の画像はすべて、AIで生成したものです。